小豆島手延べめんは、江戸時代の慶長三年にお伊勢参り帰りに三輪(奈良県)に立ち寄った島民が
その製造技術を学び持ち帰り広めたと言われています。
手延べめん作りは、冬の農閑期に家族規模で製造できる為に小豆島の農家に広まりました。
厳選された国産小麦と、水と、塩と、油だけのシンプルな素材を活かすのは、
小豆島の気候風土と四百年続く職人の技です。
二日間にわたり何度も熟成を重ね、引きのばし縒りをかけコシを強くした手延べめんは、
多加水仕込みの為、モチモチ感も際立って良く、麺肌が滑らかに仕上がっています。
これが小豆島手延べめんの艶、コシ、旨味とのど越しの良さの秘密なのです。
小麦粉に食塩水を入れてよく混ぜ合わせる。
この作業で品質が決まる。
よく練ったものを円板にし、渦巻き状に切り太い紐にする。
ローラーにて線状とする。
表面に食用植物油を塗りながら棒状にする。
はんぽに渦状に巻き入れて、熟成を待ち取り出す。
※はんぽ:浅くて広いだ円型の、ちょうどたらい似た入れ物
(高松の方言)
掛巻(カケバ)機にかけて、縒りをかけながら麺線を揃え、
更に細くする。麺に丸みをだす大事な作業。
二本の棒に8の字に掛け、寝びつで熟成する。
寝びつから出し、引きのばし更に寝びつで熟成する。
乾燥台に掛け、木ばしで麺をのばしながら細く仕分ける。
(天日で乾燥させながら)